F・X・ピヒラー  【2005年9月21日】 オーストリア辛口白ワインの生産者のなかでは別格の扱いを受ける F.X.ピヒラー(フランツ・クサファー・ピヒラー 通称エフィックス・ピヒラー)のワイナリーに行ってきました。 訪問の予約は午後2時と希望してあったのですが、1時と伝わっていたらしく忙しいルーカス・ピヒラーさんを1時間も待たせてしまいました。(ゴメンナサイ!) そして、あまり時間がないとのことで、早速テイスティング。 グリューナー・フェルトリナーとリースリングの代表的なのを4種類づつ。 純粋でいてパワーのある力強いワイン達でした。 最新の2004年はやや涼しかった天候を反映してかエレガントさの際立つワインとなったようです。 そんな感想を言うと、『そのとおり。でも暑かった03年と04年どちらが良いかは簡単には言えないと思うよ』とルーカス氏。 確かに性格はやや異なる(決して大きな差ではない!)けれどクオリティの高さはひしひしと実感できました。 特に彼らの畑の中でも、最高との評価の高い『ケラーベルク』や『M』の力強く余韻の長い味わいは印象的でした。 ウンエントリッヒ(幻のワイン!)のラベルのデザインに使われたモーツアルトのオペラ『魔笛』夜の女王の絵の前で写真を取らしてもいました。 『“魔笛”は最高のオペラなんだよ、全てが素晴らしい』とルーカス氏。 『本当にそうですね。実は昨日はシュターツオーパー(国立オペラ座)で『ばらの騎士』を見てきたんですよ』 『え、昨日は誰が出てたの?』 などとオペラ好きならではの会話をしてワイナリーを後にした。
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フランツ・グザヴェル・ピヒラー醸造所
(WEINGUT FRANZ XAVER PICHLER)
| 生産者/ワイナリー | | フランツ・グザヴェル・ピヒラー及びルーカス・ピヒラー |
| ぶどう品種 | | グリュナー・フェルトリーナー(50%)、リースリング(47%)、ソーヴィニョン・ブラン(3%) (平均樹齢40年) |
| ワイン生産地区 | | オーストリア |
| ワイン | | リースリング・F.X.・ウンエントリッヒ、グリューナー・フェルトリーナー・ダルンシュタイナー・ケラーベルク、リースリング・スマラクト・シュタイナータル、グリューナー・フェルトリーナー・スマラクト・M |
| 偉大なヴィンテージ | | 2002年、2001年、1999年、1997年、1995?1992年、1990年、1986年、1985年、1983年、1979年、1977年、1973年 |
【醸造及び育成】
ワインは非常に低収量のブドウ(間引きは年間を通じて精力的に行なわれている)を天然酵母を用いて、最高3週間まで、温度調節機能付きのステンレスタンクで発酵させた後、古いオーク樽で4?6カ月間熟成されます。清澄、マストの濃縮、補糖は行ないません。何故なら、これらのワインは彼の言葉を借りれば『自然なワイン作りのエッセンス』だからです。
◆グザヴェル・ピヒラーと息子ルーカス
オペラ愛好家、時には画家、そして世界最高の芸術や彫刻の目利きでもあるグザヴェル・ピヒラーは、仲間たちからF.X.(エフィックス)と呼ばれています。彼と才能豊かで社交的な息子ルーカスは、『畑では一生懸命働いています。果実を完熟させるために他のつくり手よりも収穫を遅らせ、畑に何回にも分けて収穫に行きます。そして、ほかには”何も”しません。ワインが自分でワインになるのを見守るのです』といいます。
◆バァッハウの偉大な作り手のひとり
F.X.ピヒラーは、ヴァッハウで最良のワインをつくると誰もが認めています。それはリースリングやグリューナー・フェルトリーナーの果実が、彼の素晴らしい畑のどこから収穫されたワインかということとは無関係です。
彼は、室に関しては控えめではなく、モニュメンタル(記念碑的な)を表す"M"をいくつかのキュべに付けています。最高のヴィンテージのものは20年かそれ以上持ちこたえることは疑いの余地がありません。
ロバート・パーカー『世界の極上ワイン』より
ピヒラーのワインのなかではベーシックなフェダーシュピールだが、ピヒラーらしい力強さと求心力のある味わいに仕上げている。
ヴァッハウ地方の有名生産者のワイン、
特に値ごろ感のあるフェダーシュピールクラスのワインは
世界中で取り合い状態!
年々入手の難しいワインとなりつつあります。
このワインは同じフェダーシュピール・クラスの
フラウエンガルテンよりも2週間遅摘みされたブドウから
作られています。
(ワイナリーで試飲したときルーカス・ピヒラー氏が教えてくれました)
クロスターサッツの畑はデュルンシュタインの町のすぐ東側にあり、
平坦な畑ですが、超銘醸畑のケラーベルクと
ドナウ川の間に位置しています。
デュルンシュタインにある有名なクロスター(修道院)が
かつては所有していた畑であることを想像させる畑名ですね。
清涼感のあるグレープフルーツのような柑橘系の香りに
洋なしやパイナップルのようなフルーツの香りと、
グリューナー・ヴェルトリナー特有の白コショウのような
シャープな香りが混じる。
味わいはフェダーシュピールクラスとしては例外的なほど
しっかりとしたコクがあり、豊かな余韻をともなった辛口。
それでいて少しも重く感じさせないバランスはお見事。
FXピヒラーのワインとしてはお手ごろ価格だが、
満足度はかなり高く、しばらく熟成させてからの姿も見てみたい。
2006年よりスクリューキャップ仕様となりました。
オーストリアでは、コルクに変わり
スクリューキャップやガラス栓(ヴィノ・ロック)の使用が大変増えています。 |
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