神の領域 ドメーヌ・マルセル・ダイスワイナート誌の特集で俄然興味をかき立てられ、入手するやワインから発せられるメッセージに愕然としました。 幸いにもマンブールやシェネンブールを味わう機会をいただき、その興奮に酔いしれたのを記憶しています。 (以下ワイナート15号より抜粋) 品種のワインとしてのアルザスワインから、テロワールのワインとしてのアルザスワインへという根本的な価値の転換を、生産者たちのみならず消費者に対しても過激に突きつけてきた革命家、ダイス。 グラン・クリュ名を品種名と同等以上の大きさで表示するというグラン・クリュ法改正を実現させ、さらには品種名表記をせずに畑名のみワイン(つまりブルゴーニュと同じように)を認めさせた功績は、アルザス・グラン・クリュの偉大なるポテンシャルを知る者にとっては、どれほど称賛しても足りないほどだ。 歴史あるこのドメーヌの現当主、ジャン・ミシェル・ダイスが立ち向かったのは、そのような誤った方向にあるアルザスワインである。 『ワインが本当においしければ、どんな料理とも合う。特定の料理に合わせることを前提にワインを造るのではなく、まず本当においしいワインを造るべき。』 『単一品種のワインなど百年の歴史もない。かつてアルザスのワインは千年にわたってリースリングなどという品種名ではなく、土地の名前で呼ばれてきた。ブルゴーニュのワインをピノ・ノアールと呼ばず、それぞれの畑の名前で呼ぶのと同じだ。』 彼はアルザスのワインを、アルザスというかけがえのない土
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