シャトー・ディケム
(CH.D'YQUEM)
| 評点 | 特別第一級(1885) | |
| 生産者/ワイナリー | LVMH (モエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループ) | |
| ぶどう品種 | セミヨン:80%、ソーヴィニョン・ブラン:20% (平均樹齢:30年) |
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| ワイン生産地区 | フランス、ボルドー | |
| ワイン | シャトー・ディケム、イグレッグ | |
| 偉大なヴィンテージ | 2001年、1999年、1997年、1995年、1990年、1989年、1988年、1986年、1983年 |
【醸造及び育成】
連続的に数回に分けてボトリティス・シネレア(貴腐菌)に冒されているブドウを一粒ずつ収穫する。最低レベルでも潜在的にアルコール度数を20度としている(1145の比重)。平均的には、6週間に渡って、選果による収穫を6回行なっている。発酵と熟成は新樽100%で行なう。ワインは3年から3年半熟成させてから瓶詰めされる。決して、補糖しない。
【歴史】
◆シャトーの創設
1953年にはこのシャトーを取り巻く土地が行け無と呼ばれていたことを実証しています。シャトー、あるいはその一部は12世紀に建設されました。1785年にリュル・サリュース家が所有者になる頃には、そのワインは既に世界的な評価を得ていました。トーマス・ジェファーソンは自らも数百本を購入しており、ジョージ・ワシントン大統領のためにも360本購入しています。イケムは、ロシアでの人気はさらに高く、皇帝たちはこの不老不死の薬の熱狂的なファンで、購入者でした。以来イケムの名声が揺るがなかったことは確かです。
◆シャトーの売却
イケムはソーテルヌ地方の中心部に位置し、たくさんの第一級シャトーに囲まれた畑を見下ろす小さい丘の頂に雄大に広がっています。1785年から1997年までの間、このシャトーは一家族によって所有されていましたが、1997年に巨大なコングロマリット、モエ=ヘネシーに売却されます。
◆イケムの偉大さとユニークさ
イケムの偉大さとユニークさの要因は、独自の微気候を伴う完璧な立地条件があり、97kmにも及びパイプを用いた精巧な排水システムが設定されていることです。近隣の畑に比べてこれほどまでに優れている最大の理由は、経済的な損失やトラブルを斟酌せずに最も良質なワインだけを生産しようという執念が存在することです。
イケムでは、1本のブドウ樹からたったグラス1杯のワインしかつくらないと誇らしげに語られます。多くの場合イケムに6?8習慣滞在し、最低でも4回に分けてブドウ畑をまわる150人もの摘み手のグループによって、ブドウが完璧に成熟するのを待って一粒一粒詰まれます。
◆信じられないような熟成の可能性
イケムのワインはあまりにリッチで、豪華で甘いために、その多くはいつも10回目の誕生日を迎える前に飲まれてしまいますが、最高の飲み頃になるには穂トンとの場合15年?20年の年月が必要であり、偉大なヴィンテージは、50年から75年以上たっても新鮮で退廃的な豊かさを備え続けているでしょう。
◆品質への情熱的なこだわり
ワインは新樽の中で3年以上かけて熟成され、全収穫量の20%が蒸発により失われます。シャトーの管理者が瓶詰めできると見なしたワインでも、最良の樽からだけ厳しく選別されます。秀逸な年には樽の20%が排除され、困難な年には60%のワインが格下げのワインにまわされ、手に負えないヴィンテージでは85%のワインがイケムとして売るのにふさわしくないと判断されました。イケムでは豊かさが少しでも失われることを恐れて、決して濾過処理を行ないません。
◆Y(イグレッグ)
イケムではY(イグレッグ)と呼ばれる辛口のワインをつくっています。これは特色のあるワインで、イケムらしいブーケを持ちながら、樽香が強く、味は辛口で、通常は非常にフルボディで際立ってアルコール度数が高いパワフルなワインです。このワインは、通常そのヴィンテージの4年後に、極めて高い価格で出荷されますが、費やされた労力、リスク、そして厳格な選別過程を考えれば、成層圏に届くような値札に値する数少ない高級価格ワインのひとつです。
ロバート・パーカー『世界の極上ワイン』より
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